2015年 10月 06日
10月に聴きたい曲 |
1.新(ネオ)・東京ラプソディー 山下達郎
アルバム「僕の中の少年」の1曲目。
これを聴くと運動会の日の朝を思い出す。
とてもよく晴れた、空気が澄み渡って清々しい、まだ誰もいないグラウンド。
見渡そうとすると、陽の光が少し眩しくて目を細めてしまうような朝。
2.Lock And Key Julia Fordham
アルバム「Porcelain」の1曲目。
好きな音楽というのは、その曲をよく聴いていた頃の思い出も付随しているから、と、以前も書いたように思うが、これは、そのセオリーを逆手に取った例。これを聴いたら、いつでもイギリスでの日々が鮮やかに蘇ってくるようにと、滞在中は毎朝必ず聴いていた。住んでいたのは丘の中腹にあったので、出発するとまず上り坂で始まる。この曲のイントロの重低音と、上り坂を一歩一歩踏み込んでいくリズムが重なる。
だから個人的にこの曲はロンドン、というよりバースの丘のイメージだ。
湿気がなくてカラッとしているから、日本の今ぐらいの時期の陽気に近い。よく晴れて気持ちのいい朝。雨の日もあったと思うのだが、雨の朝の記憶がまったくない。
3.Autumn Park 松任谷由実
アルバム「ALARM à la mode」の中の1曲。
ユーミンはロンドンのハムステッド・ヒースのイメージでこの曲を書いたらしいが、私は行ったことがない。ファンでありながら、行きそびれるなんて痛恨のミス。
なので個人的にはニューヨークのセントラル・パークの印象。紅葉も散り始めて地面が色とりどりになっている穏やかな午後、少し傾きかけてきた陽差しが木々の葉に反射して、朝の光とは違った眩しさに目を細めるような時期。
リチャード・ギアとウィノナ・ライダー主演の映画「オータム・イン・ニューヨーク」、ストーリー的には好みではないが、セントラル・パークがとにかく美しかった。
4.Album 「Vanishing Mirror」 Pill-Oh
子どもの頃に住んでいた町に、おしゃれなフレンチアンティークのカフェができたというのを知った。地図を確認すると、土地勘があるだけに、へええ、なぜこんなところに・・・と思うくらい、駅からは遠いし、周辺もオシャレなイメージとは程遠い。
平日は(本業は?)店舗や住宅などのリノベーションをやっているらしく、カフェは週末のみオープンしている。
1歩入ると、そこは別世界が広がっていた。かかっている音楽も含め、空気感が確立している。地元にありがちな「頑張っているんだけど惜しい」というところがない。
以前、そこへアンヌ・ヴィアゼムスキーの書いた本「愛の讃歌」を携えて行ったことがある。狙ったわけではなくて、たまたまその時借りていた本だった。その頃、フランス語講座ROVAに通っていて、ちょうどアンヌ・ヴィアゼムスキーが来日していたタイミングに、小柳帝先生が紹介してくれたのだった。単に有名女優が書きました、というのではなくて、ノスタルジックな気分を味わえる、予想以上に素敵な本だった。
私には、そのカフェと本の世界観がとてもマッチしているような気がして、ラッキーだった。こういう組み合わせが思いがけずばっちり合うなんて、滅多にあることではない。
このアルバムに出会ったのは、それから暫くしてからだったのだが、初めて聴いた時、このカフェと本を思い出した。1曲目のタイトルは「February tale」というのだが、今の時期にとても合うと思う。
因みにこのカフェの奥様と私は、子どもの頃、同じ社宅に住んでいたことがわかった。私は9号棟、奥様は13号棟だったらしいが、位置的には筋向いになる。
私より大分若そうだから、知り合う機会もなかったが、きっと幾度となくすれ違っていたかもしれない。
アルバム「僕の中の少年」の1曲目。
これを聴くと運動会の日の朝を思い出す。
とてもよく晴れた、空気が澄み渡って清々しい、まだ誰もいないグラウンド。
見渡そうとすると、陽の光が少し眩しくて目を細めてしまうような朝。
2.Lock And Key Julia Fordham
アルバム「Porcelain」の1曲目。
好きな音楽というのは、その曲をよく聴いていた頃の思い出も付随しているから、と、以前も書いたように思うが、これは、そのセオリーを逆手に取った例。これを聴いたら、いつでもイギリスでの日々が鮮やかに蘇ってくるようにと、滞在中は毎朝必ず聴いていた。住んでいたのは丘の中腹にあったので、出発するとまず上り坂で始まる。この曲のイントロの重低音と、上り坂を一歩一歩踏み込んでいくリズムが重なる。
だから個人的にこの曲はロンドン、というよりバースの丘のイメージだ。
湿気がなくてカラッとしているから、日本の今ぐらいの時期の陽気に近い。よく晴れて気持ちのいい朝。雨の日もあったと思うのだが、雨の朝の記憶がまったくない。
3.Autumn Park 松任谷由実
アルバム「ALARM à la mode」の中の1曲。
ユーミンはロンドンのハムステッド・ヒースのイメージでこの曲を書いたらしいが、私は行ったことがない。ファンでありながら、行きそびれるなんて痛恨のミス。
なので個人的にはニューヨークのセントラル・パークの印象。紅葉も散り始めて地面が色とりどりになっている穏やかな午後、少し傾きかけてきた陽差しが木々の葉に反射して、朝の光とは違った眩しさに目を細めるような時期。
リチャード・ギアとウィノナ・ライダー主演の映画「オータム・イン・ニューヨーク」、ストーリー的には好みではないが、セントラル・パークがとにかく美しかった。
4.Album 「Vanishing Mirror」 Pill-Oh
子どもの頃に住んでいた町に、おしゃれなフレンチアンティークのカフェができたというのを知った。地図を確認すると、土地勘があるだけに、へええ、なぜこんなところに・・・と思うくらい、駅からは遠いし、周辺もオシャレなイメージとは程遠い。
平日は(本業は?)店舗や住宅などのリノベーションをやっているらしく、カフェは週末のみオープンしている。
1歩入ると、そこは別世界が広がっていた。かかっている音楽も含め、空気感が確立している。地元にありがちな「頑張っているんだけど惜しい」というところがない。
以前、そこへアンヌ・ヴィアゼムスキーの書いた本「愛の讃歌」を携えて行ったことがある。狙ったわけではなくて、たまたまその時借りていた本だった。その頃、フランス語講座ROVAに通っていて、ちょうどアンヌ・ヴィアゼムスキーが来日していたタイミングに、小柳帝先生が紹介してくれたのだった。単に有名女優が書きました、というのではなくて、ノスタルジックな気分を味わえる、予想以上に素敵な本だった。
私には、そのカフェと本の世界観がとてもマッチしているような気がして、ラッキーだった。こういう組み合わせが思いがけずばっちり合うなんて、滅多にあることではない。
このアルバムに出会ったのは、それから暫くしてからだったのだが、初めて聴いた時、このカフェと本を思い出した。1曲目のタイトルは「February tale」というのだが、今の時期にとても合うと思う。
因みにこのカフェの奥様と私は、子どもの頃、同じ社宅に住んでいたことがわかった。私は9号棟、奥様は13号棟だったらしいが、位置的には筋向いになる。
私より大分若そうだから、知り合う機会もなかったが、きっと幾度となくすれ違っていたかもしれない。
by rio-caminho_tanmi
| 2015-10-06 00:29